この記事の著者・監修者
きたむら歯科院長:北村 篤史
院長の北村篤史です。地域医療に貢献したいと思い、海外で身につけた歯科に関する高度な知識や技術で診療を行います。
予防歯科とは、虫歯や歯周病など、歯の病気を未然に予防する診療科目になります。
予防歯科はその名の通り予防をしていく診療内容ですので、定期検診がとても重要になります。口腔内の健康を守り、プラークコントロールを行いましょう。
現在、成人の歯を失ってしまう原因の第一位は歯周病でその次は虫歯だと言われています。
歯周病は、歯に付着している歯石に潜んでいる細菌によって、歯茎に炎症が起きる病気です。
この病気が悪化すると歯茎が溶けだして歯が抜け落ちてしまうのです。
また、虫歯は一度治療しても再発する可能性があります。この治療と再発を繰り返していくうちに歯を失ってしまうかもしれません。
成人の歯の本数は32本ありますが、親知らずを抜くと28本になります。年を重ねるごとに歯の本数は減ってしまうイメージがあるかと思いますが、70歳では何本の歯が残っているのでしょうか。
日本では70歳になると平均で約15本しか残らないと言われています。それに対してスウェーデンは約21本も残っているそうです。
これは、「悪くなったら治す」という意識と「今ある歯を悪くならないように綺麗に保つ」という意識の違いが影響しています。前者から後者へと意識を変えていくことが重要になります。
歯を綺麗に保つためには、「プロフェッショナルケア」と「セルフケア」を合わせて行いましょう。
8020運動(ハチマルニイマル運動)とは、1989年から始まった「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
これは、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」という意味を込めて始まりました。
80歳になっても20本以上の歯が残っていることで、食の楽しさを味わえるだけでなく、様々なメリットがあります。
例えば、しっかりと自分の歯で噛むことによって、脳の老化を防ぐことができるため認知症発症率を低下させることができます。
また、唾液が出ることでガンの予防になるとも言われています。是非皆さんも将来の健康的な生活のために「8020」を目指して予防を徹底しましょう。
歯科医院で行うプロフェッショナルケアとは?
歯科医師や歯科衛生士によって行う歯のクリーニングのことです。
自分で気づくことのできない奥歯の裏側の汚れや、固まって落とすことのできない歯垢の除去を行います。
定期的に受けることにより、口腔内の環境が整って虫歯や歯周病になりにくい歯になります。
歯医者では、PMTCと呼ばれるクリーニング法を行います。
PMTCは1年間に2~3回ほど通うことで効果的に予防することができます。
また、虫歯や歯周病の予防だけではありません。
歯垢などの汚れを除去することで、ツルツルで白い歯を保つことができます。
現在のお口の状態を確認します。
染め出し液を使用して歯垢の付着部分を見つけ、
虫歯や歯周病になっているところはないかもしっかりと確認していきます。
歯垢はご自身の歯磨きでは落とせないほど硬くなっているため、歯医者にある専門の超音波の機械を使用して周りの歯を傷つけに用除去しています。
歯の表面や歯と歯の隙間を清掃してツルツルの歯になるよう磨いていきます。
最後に歯質を強化し、虫歯予防になるフッ素を塗布していきます。
PMTCは1年間に2~3回ほど通うことで効果的に予防することができます。また、虫歯や歯周病の予防だけではありません。
歯垢などの汚れを除去することで、ツルツルで白い歯を保つことができます。
患者さんご自身で歯のクリーニングを行うセルフケアもとても重要になります。
プロフェッショナルケアだけではなく、ご自身で毎食後の正しいブラッシングをすることで虫歯や歯周病の予防につながります。
また、セルフケアとは歯ブラシだけではありません。患者さんの生活習慣もセルフケアに入るのです。
まず、ブラッシングは1本ずつ丁寧に優しく磨きましょう。小刻みに動かすことで汚れをしっかりと落とすことがでます。
歯と歯の隙間に溜まった汚れは、フロスや歯間ブラシを活用して除去することが大切です。
また、規則正しい生活もセルフケアとして重要です。栄養のある食事や睡眠をとること、過度なアルコールやたばこの摂取はなるべく控えるようにしましょう。
ご自身の免疫力を向上させることも歯にとってはメリットのあることです。
虫歯や歯周病の治療は、完治したら終わりではありません。その後の再発防止や未然に防ぐための道具が市販でも販売されております。
セルフケアの質を上げるためにも、ご自身に合った道具を使用してセルフケアを継続しましょう
歯を磨くように作られた細い繊維の糸で歯と歯の間に残った食べカスや磨き残しを取り除くことができます。
また、デンタルフロスの一番のメリットは、歯の表面についたプラークも取り除くことができます。
毎日、フロスで歯垢を除去することは歯周病に対する大きな予防になります。
フロスの使い方も歯科衛生士がしっかり指導します。
歯間ブラシは、デンタルフロスと同じように、歯と歯の間などブラッシングでは掃除しきれない個所に使うことができます。
デンタルフロスと使い分けるポイントとしては、歯の間隔が比較的広い方にお勧めです。
また、ブリッジ治療により、フロスを上から通すことができない、フロスに慣れていない、といった場合でもうまく使うことができます。
市販で販売されている洗口液も口臭予防ができるうえ、虫歯予防にもなります。しかし、予防のアシストのようなものと考えてください。
洗口液だけでは汚れを洗い流しきることはできないため、十分な予防方法とは言い切れません。
ただ、何もしないよりかは、洗口液を使用するほうが良いのは明白です。
ご自身でできる予防を取り組むことが大切だと言えます。
虫歯や歯周病の初期段階はご自身ではなかなか気付きづらいものです。
なるべく早い段階で発見し、治療に入れば歯を削ったり失ったりせずに済みます。
また、病気が重症化してしまい治療費が高騰してしまう恐れもありませんので、患者様の負担も軽減できます。
未然に予防して負担を減らしましょう。
まず口内を確認して、虫歯や歯周病の有無調べます。
発見した場合は、治療法などについてご説明します。
また、一人ひとり口内環境は異なりますので、その人に合ったブラッシング方法をお伝えします。
先ほどご紹介した食生活についてもしっかりとアドバイスします。
歯科衛生士が専用の器具で汚れを清掃していきます。
定期的に通っていただくことで、虫歯や歯周病などの病気を早期発見できます。
きたむら歯科医院では、一人ひとりに合ったメンテナンスでしっかりとサポートします。
A,もちろん問題ございません。
検診だけでも通院していただき、口内環境をチェックして健康的に保ちましょう。
A,基本的に痛みはありません。
歯について専門の知識を持ったプロによるクリーニングのため、口内を傷つけず丁寧に磨きます。
人によっては歯垢が歯と歯茎の隙間に蓄積していて痛みを感じる場合もあります。
A,いいえ。プロフェッショナルケアはご自宅でのセルフケアをしていただいてこそ、効果を発揮します。
もちろんプロフェッショナルケアを行うことで、歯の表面に汚れが付着しにくくなりますが、
食後は必ず食べかすが口内に溜まりますのでしっかりと歯磨きを行いましょう。
院長の北村篤史です。地域医療に貢献したいと思い、海外で身につけた歯科に関する高度な知識や技術で診療を行います。