この記事の著者・監修者
きたむら歯科院長:北村 篤史
院長の北村篤史です。地域医療に貢献したいと思い、海外で身につけた歯科に関する高度な知識や技術で診療を行います。
医療費が高くなった時、少しでもお財布を助ける方法があるのをご存知ですか?それが「医療費控除」という制度です。簡単に言うと、1年間にかかった医療費が多い場合、税金の一部が戻ってくるんですよ。例えば、1年間で医療費が150万円かかったとします。もし年収が400万円なら、400万円の5%(つまり20万円)を超えた130万円が税金から差し引かれることになります。これは、大きな治療を受けた時にとても役立つ制度です。
インプラント治療を受けると、その費用はしばしば高額になりますが、医療費控除の対象となります。ここで大切なのは、治療が健康や機能改善のためであることです。美容のためだけの治療は、残念ながら控除の対象外です。ですので、治療の目的をはっきりさせておくことが重要ですね。
まずは、医療機関から受け取った領収書を一年間保管してください。
これは、あなたが支払った医療費を証明する大切な書類です。
次に、確定申告書を用意します。これには、あなたの所得や支払った医療費に関する情報を記入します。
医療費控除を受けるためには、領収書の他に、医療費の内訳がわかる書類や、その年の所得証明書が必要です。
年末調整が終わった後、翌年の2月16日から3月15日までの間に、これらの書類を税務署に提出します。提出は、税務署の窓口か、e-Tax(国税電子申告・納税システム)を利用して行うことができます。
これらは、医療機関で支払った費用の証明書です。治療を受けるたびにもらうこれらの書類は、申請の根拠となりますので、一年間しっかり保管しましょう。
医療費の内訳書は、治療にかかった費用の詳細を示す書類です。例えば、どのような治療を受けたか、使用した材料は何か、治療回数はいくつかなどが記載されています。
もし、治療費の一部を健康保険や生命保険でカバーした場合、その事実を示す証明書が必要です。これは、保険会社から発行されるものです。
また、治療の必要性を示すために、病院から発行された診断書があれば、より確実な申請が可能です。
最後に、あなたの年間所得を証明する書類も必要です。これには、源泉徴収票や給与明細書が含まれます。
インプラントは、失われた歯を補うための治療です。この治療が、噛む機能の回復や全体的な口腔健康の改善を目的としている場合、医療費控除の対象となります。
純粋に見た目を良くするためのインプラントは、控除の対象になりません。治療の主な目的が機能回復であることが重要です。
多くのインプラント治療は、健康保険の適用外ですが、これらの費用も医療費控除の対象となります。
院長の北村篤史です。地域医療に貢献したいと思い、海外で身につけた歯科に関する高度な知識や技術で診療を行います。