インプラントは、失った歯を補うための治療ですが、まれに外れることがあります。このようなとき、原因を知り、正しい対応を取ることが大切です。ここでは、インプラントが外れる理由や、外れたときの対処法についてわかりやすく説明します。
目次
■インプラントが外れる原因とは?
インプラントは次の3つの部分でできています。
インプラント体(人工歯根)…顎の骨に埋め込まれる部分
アバットメント…インプラント体と被せ物を繋ぐ部品
被せ物(人工歯)…実際に見える歯の部分
外れる原因は、どの部分が外れたかによって異なります。それぞれの原因を簡単に説明します。
1. インプラント体が外れる原因
【治療後数ヶ月で外れる場合】
治療後すぐにインプラント体が外れることがあるのは、骨とインプラントがしっかり結びつかなかったことが原因です。骨が弱い場合に起こりやすいです。
【治療後数年経って外れる場合】
数年経過してから外れる場合は、インプラント周囲炎が原因であることが多いです。これは、インプラント周りで炎症が起きて骨が減る状態で、歯茎の腫れや膿が見られることがあります。この結果、インプラントがぐらつき、外れることがあります。
2. アバットメントが外れる原因
アバットメントは、インプラント体と被せ物をつなぐ部品です。この部分が外れるのは、固定しているネジが緩んだり壊れたりすることが原因です。たとえば、強く噛みすぎたり、歯ぎしりや食いしばりがあったりすると負担がかかりやすくなります。また、噛み合わせが悪くなることでインプラントに余計な力がかかり、その結果アバットメントが外れてしまうことがあります。
3. 被せ物が外れる原因
被せ物が外れることは、インプラント治療では珍しいことではありません。これは、被せ物を固定するために使われているセメントが柔らかいからです。この柔らかいセメントは、メンテナンスの際に被せ物を外しやすくするために使われています。
ただし、頻繁に外れる場合は、噛み合わせの問題などでインプラントに余分な力がかかっている可能性があります。
■インプラントが外れた時の対処方法
インプラントが外れてしまったときは、できるだけ早く対応することが大切です。外れた部分によって対処法が異なりますので、それぞれのケースについてわかりやすく説明します。
1. インプラント体が外れた場合
再手術が必要になる場合もあるので、早めに歯医者で原因を調べてもらいましょう。
2. インプラント周囲炎が原因の場合
まず炎症を治療し、骨の量を増やしてから再度インプラントを埋めることになります。
3. アバットメントのネジが緩んだ場合
緩んだネジや外れた被せ物を持って歯医者に行き、締め直してもらいましょう。壊れている場合は新しい部品が必要です。
4. 被せ物が外れた場合
被せ物が外れた場合は、外れたものを持って歯医者に行きましょう。破損がなければ再装着できますが、原因を調べてもらい再発防止の対策をしてください。
どのケースでも、放置せずに早めに受診することで、インプラントを長く使うことができます。
■インプラントが外れたら、出来るだけ早く受診してください!
インプラントが取れた場合は、できるだけ早く歯科医院に連絡し、診てもらうことが重要です。受診の際には、取れた状況や痛み、腫れといった症状を詳しく伝えましょう。必要に応じてX線やCT検査を行い、原因を確認したうえで適切な治療法が提案されます。放置すると症状が悪化する可能性があるため、早めの対応が大切です。
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